魔法使いになるということを真剣に考える!

30歳まで童貞を守ると魔法使いになれる。これはもはや童貞の人間ならば誰でも知っている伝説ですよね。何故30歳からなのかは定かではないですが。どれほどの童貞の勇者がこの伝説を信じているのでしょうか?ここでは出来るだけ肯定的に、時には残酷に「童貞の魔法使い化」を考えてみたいと思います。

魔法使いになれた後どんな魔法が使える様になるかは諸説あるようです。良いもので言えば「空が飛べるようになる」「時間を戻せる」「モザイクが解除できる」等。これらは非・童貞の者でも欲しい能力ですし、使い方次第では女性にモテる事必至です。モザイク解除能力だけは限定的な用途ですが、オトコには哀しいかな非常に便利です。自虐的なものでは「人が寄ってこなくなる」「周囲をことごとく不愉快な気分にさせる」「クリスマスに一人で街を歩いてもダメージを受けない」「自分の殻に閉じこもる事ができる」「合コン等で周りの男の評価を相対的に上げる」など痛ましいものだらけ。

ここまで利点がないと魔法使いになりたいとは到底思えません。気になるのは女性をどうこう出来るようになるという能力は報告されていない事です。童貞という「秘宝」を女性から守るという「大いなる偉業」から手に入れた力としては、偉業に深く関与しているはずの女性への効果が薄いものしかないのは哀しい事です。

そして魔法使いの能力は何処から降り注いできたのか、どんな方が授けてくれたのかという事も定かではありません。ネットで検索しても神様的な存在から「賜ったよ!」という投稿は何処にもありませんでしたから、魔法使い化・魔法取得とは当人の内から湧き上がるものなのでしょう。

また肯定的/否定的なこれらの能力を、30歳を越えた勇者が取得した後どのようにその能力を発揮し、どのように彼らの世界が劇的に変化したかも決して語られません。魔法使いの間でのルール、暗黙の了解があるのでしょうか。もしも時間を戻せる様になったならば、女性の前で失敗しても何度でもトライできます。自分に興味を持っていない女性ですら空の旅に招待できたら絶対に惚れてくれるはずです。もしかして魔法使いになられた方々はその能力の使い方をイメージ出来ていないのかもしれませんね。それは非常にもったいない事ですから、是非一度魔法使いのシンポジウムを開くべきだと思います。

さて「魔法使いになる」という現代の「言い伝え」から透けて見えてくるものはなんでしょうか。人ならざる者への変化はともかく、女性に対して効果ある能力は存在しない事、女性の視線や存在を排する事、さらには自分自身を打ち消す事にこだわったものが多く見受けられる事から「魔法使いになる」というのは「人間で無くなる」「オトコでは無くなる」という恐怖の現われなのかもしれません。それほどまでに「童貞」とは男性を内から破壊してしまう恐ろしい「魔物」なのかもしれません。でも童貞だからといって「人間ではない」「オトコではない」なんて事は絶対にありません。

「魔法使い伝説」を創り上げてきたのは心優しい童貞の勇者達です。その勇者が、その想像力という膨大な魔法を、周囲の女性に対して発揮しようと決心できたならば「童貞が支配する世界を解放する為の冒険」は必ず達成されるはずなのです。たとえ解放の日を何歳で迎えようとも勇者は勇者なのです。

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